速報:2017年夏、渡利かき

速報:2017年夏、渡利かき

紀北町の冬の代名詞である「渡利かき」
今の時期、マガキはちょうど産卵の時期を迎えています。
今回はあぜ水産さんにお邪魔して、稚貝の採取を見学させていただきました。

渡利かきの産地、白石湖

白石湖は船津川の河口付近にあり、大台山系から流れ出る船津川、銚子川の淡水と熊野灘の海水が入り混じる汽水湖です。周囲が4kmほどと小さな湖ですので、かきを養殖するいかだや1枚のいかだにぶら下げられるロープの数が制限されています。こういう取り決めをして地域全体で渡利かきを守っています。

白石湖周辺の地図。白石湖は直接つながっている船津川の水と尾鷲湾、銚子川の水が入り混じる汽水湖です。

渡利かき養殖の「肝」、稚貝採取

渡利かき養殖のスタートは夏。この夏に採取した稚貝は来年の冬に出荷されます。白石湖のかきはここで生まれたものしか生きていけない(以前他の場所から持ってきた稚貝を養殖したら全滅したそうです)ので、稚貝採取はとても重要な作業です。
稚貝採取といっても網ですくうわけではありません。
かきはある程度成長すると固いものに付着する習性があり、それを利用してホタテの貝殻で作られたコレクターと呼ばれるものをいかだに吊るして採取します。海中のかきの子どもの大きさを見て、適したタイミングでつるしているそうです。

塩分濃度を測定するところ。この日は水深1.8m位からが海水で、それより上は淡水でした。海水で生きるかきを汽水湖で養殖するからこそ行う作業

機械がなかったころは、ビール瓶に採水した水を舐めて測定していた。感覚頼りなので、たまに間違えることもあったらしい。

いかだの上を歩く畦地さん。稚貝の出荷時には両手にコレクターを持ってこのいかだの上を歩く。いかだはこの地域の特産でもある「尾鷲ヒノキ」で作られている。

ホタテに付着した渡利かきの稚貝。

採取された稚貝がすべて白石湖で育てられるわけではなく、秋ごろになると他の産地へと旅立つそうです。
みなさんが食べているマガキももしかすると白石湖生まれかもしれないですね。
まだまだ台風のシーズンが残っているので油断はできませんが、今年の冬も期待していいそうです。
時期が近づきましたら、渡利かきの出荷情報をこのBlogにも掲載します。
渡利かきファンのみなさま、ぜひ楽しみにお待ちください。

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