創業は江戸時代! 全国へ伊勢えびを発送する「上保商店」 前編

創業は江戸時代! 全国へ伊勢えびを発送する「上保商店」 前編

伊勢えび、カツオ製品。この地域の代表的な海産物を古くより取り扱いしている上保商店。
おかみの上野明美さんにお話を伺ってきました。

―事業所の紹介

嘉永元年の1848年より商売を開始しました。日本全国に伊勢えびを発送しています。昔は紀州方面の道路が不便でしたので船で取りに来てもらったり、送ったりしていたようです。国鉄の時代は早くなって発送すると次の日には東京に届きました。アメリカの進駐軍がいた頃は伊勢えびをたくさん買ってくれていたので、大きいエビをよく関東に送っていたと聞いています。

伊勢えびには禁漁期間(長島では5月から9月までが禁漁期間)があるので、その間何をしたらいいかということでその時期よく獲れるカツオ製品を取り扱いはじめました。当初は鰹節がメインでした。現在主力の生節はすぐにカビがくるため町内向けにしか出せなかったからです。真空パックができるようになってからは現在のように生節がカツオ製品の主力となりました。

製造した商品を販売するため、長島で店舗を開いています。
工場は息子の2人含め4人、店のほうを3人でやっています。

―カツオ製品について教えてください。

鰹節作りは最初から最後まで1.5m位下から直火焼きで燻しています。鰹節に使用するカツオはすべて陸に揚がってから絞めたものを使っています。船内凍結のカツオを使わないのは塩が入った氷で絞めるとカツオが塩辛くなるからです。
生節は本当においしくて結婚前に長島を出て他所で働いていたとき、1ヶ月で上保の生節が恋しくなって親に送ってもらうように頼んだほどです。当時は真空技術がなく生節を送ることはできませんでしたので、代わりに鰹節が送られてきました。「上保の生節が食べたい。鰹節はいらん」と会社の人に鰹節をあげたのですが、「こんなおいしい鰹節初めて」とみんなからたいへん喜ばれました。長島にいるときには生節があまりにもおいしいので気づきませんでしたが、外に出て長島の鰹節のおいしさに気付いたという思い出があります。

上保商店では血合い部分の圧削りを売っています。血合いはとてもおいしいです。血合いは鉄分やミネラル、カルシウムがとれておススメの部位です。お客様の中には血合いの圧削りがないと死んでしまうと言ってくれるお客様もいるほどです。
この血合いの圧削りをフードプロセッサにかけ醤油に入れます。そうするとひき肉くらいの大きさになります。これをチャーハンやコロッケに入れるととてもおいしいです。さらにつけておいた醤油にもカツオの味がつき一石二鳥です。
この血合いの圧削り、水に入れるだけでもだしがとても出てとてもおいしいです。これをみそ汁や煮物に使って食べています。

圧削りからとっただしです。2時間水につけておいただけで、こんな感じでだしが出ます。飲ませていただくとカツオのいい匂いがしてとてもおいしかったです。

上保では販売していないのですが、実はカツオの一番おいしい部分は「目」です。魚全般に言えますが、目がコラーゲンたっぷりでとろーっとしておいしいです。カラスは港にカツオがおいてあると目だけ食べていきます。

上保商店の特産品はこちらでご覧いただけます。


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