創業は江戸時代! 全国へ伊勢えびを発送する「上保商店」 中編

創業は江戸時代! 全国へ伊勢えびを発送する「上保商店」 中編

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―ふるさと納税で多くの方が選んでいる活冷伊勢えびについて教えてください。

 活冷を始めたのは最近になってからです。もともと始めたきっかけはお客様から伊勢えびが動いて怖いと言われたのがきっかけです。
 活冷の伊勢えびは解禁後の安い時期に大量に仕入れて冷凍しています。通常伊勢えびの水揚げは1日300kg程度なのですが、解禁直後の1週間は500kg~1tの伊勢えびが水揚げされます。
 ふるさと納税を初めてすぐの時にはあまりにも多くの方が希望されたので、在庫があるか心配されたほどでした。

―どこから伊勢えびを仕入れていますか?

 基本は地元長島で水揚げされた伊勢えびを使っています。(※紀北町は伊勢えびの水揚げが三重県2位です)ただ長島の伊勢えびだけでは間に合わないので、錦(大紀町)や島勝(紀北町)、尾鷲、早田(尾鷲市)、阿田和(御浜町)、宇久井(和歌山県那智勝浦町)、古座(和歌山県串本町)から仕入れています。
 長年伊勢えびを見てきた主人に言わせると育った場所によって特徴があるらしく、長島の伊勢えびと和歌山のほうの伊勢えびでは顔や色が若干違うそうです。

―普段どれくらいの伊勢えびを出荷していますか?

 多い日には約1tの伊勢えびを出荷しています。注文は年末の時期が多いですが、禁漁前に問屋がたくさん買うので、春は大量出荷が多くなります。

 伊勢えびは仕入れて1週間から10日ほど水槽に入れてから出荷しています。水槽の水は地下25mからくみ上げており、いいプランクトンを与えて生き慣らしています。仕入れた伊勢えびは採った直後のため弱っていますので、少しの間水槽で育てて伊勢えびを元気にしてから出荷しています。
 こうした取り組みをしていますので、市場の人に上保の伊勢えびはブランド物と言ってもらっています。
 
 水槽で飼育されている伊勢えび。このサイズの伊勢えびが送られてきた箱の中で動いていると思うと、「冷凍してほしい」と言った人の気持ちはよくわかります。

―伊勢えび、カツオ製品の他に取り扱っている製品はなんですか?

 干物やサザエ、アワビなどの生鮮品や加工品を取り扱っています。(この日はトコブシと煮アワビを見せてもらいました)商品は地元で採れたものを中心に食べて美味しいものを作っています。身贔屓だと思いますが、干物は長島で採れたものが一番おいしいと思っています。
 
 煮アワビを見せてもらっているところです。
 
 世間では「子どもの魚離れ」と言われ、「子どもは魚の骨をとるのが面倒で食べない」といった理由で食卓にあがらないようですが、実際はそうでないと思っています。イベントでいろいろな場所に行き試食を提供していますが、いちばん食べに来てくれるのは子どもです。魚の骨がついたままのこともありますが、子どもは「おいしい、おいしい」って言って、骨がついているのも気にせずに食べていってくれます。

 魚離れの影響か調理法を知らなくなった人がとても増えてきました。お客様からどういうふうに食べればいいかと聞かれることも多くなりました。
 以前サンマの開きの干物を送った際、「おなかをこわした」とお客様から連絡をいただいたことがあります。パッケージに書かれた「生ものですのでお早めにお食べください」の「生もの」という言葉だけを見て、焼かずに食べられたそうです。
 干物は鮮度が大事なので早めに食べてほしいという意味でこの注意書きは書かれているのですが、「干物は焼いて食べる」ということを知らなかったので「生で食べられる」と勘違いされたようです。私たちは干物を焼いて食べるのは当たり前だと思っていましたので、慌てて「加熱してお食べください」というラベルを作りました。
 そういった経験からたくさんのレシピを同梱したり、電話があれば調理法を説明したりしています。

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