大変お待たせいたしました。
年末から待ち遠しい方も多数おられたかと思いますが、渡利かきの発送が始まりました。
今回は大紀商店さんにお邪魔し、今年の渡利かきについて教えていただきました。
今年は例年に比べ成長がやや遅く、少し身の大きさが小さいものが多かったようです。
しかしこれから一番かきがおいしい時期になるので、ぜひ楽しみにお待ちくださいとのことです。
まず船で沖まで行き、養殖現場を見せていただきました。


見てください。この筏の下にぶら下がるかきを。
筏の近くまでいくとこんなにたくさんのかきがぶら下がっているんですね。
よく見ると底の方にもかきがぶら下がっているのがわかります。
かきは自分で移動することができないので、まんべんなく餌が行き渡るように深さを変えてあるそうです。


かきの水揚げシーン。
かきはホタテの貝殻にくっついて成長するので、機械で巻き上げてロープから外します。

渡利かきは白石湖生まれ、白石湖育ち。
だからこそ、稚貝の採種、育成にはとても気を使っています。
白石湖でかきの養殖が始まったのは昭和の初期。
先人たちの知恵や自身の経験を活かし、大切に育てられているそうです。
沖から戻り、出荷までの様子を見せていただきました。

水揚げされたかきは、この水槽に入れられ18時間かけて紫外線殺菌海水で浄化します。
三重県の各事業者はこうしてみなさんに安心・安全なかきをお届けしています。
ちなみにこの水槽で約15kg分のむき身用のかきが浄化されています。


むき身用に殻から外す作業。
かきは料理によって求められる大きさが異なるようで、大きいサイズは主に洋食で使われるそうです。
酢がきなどだと小さいほうが好まれることもあり、全部が全部大きければいいというものではないそうです。

殻についたフジツボなどの他の貝を削ります。
かき自身もホタテにくっつくように、他の貝もかきにくっついて成長します。
お店などでは殻を入れ物にして出すこともありますので、こうして清掃してから出荷しています。


ふるさと納税で出荷される殻付きかき、むき身用のかきです。
リピーターの方も多いそうで、大変嬉しそうに話されていました。
大紀商店さんでは町内のみならず、東京や大阪の市場やスーパー、飲食店など全国各地へ出荷しているそうです。
これから2月にかけて一番の旬が来ます。ぜひ旬のおいしい渡利かきをお試しください。
おまけ

取材中においしくいただかせていただきました。