ふるさと納税活用事例・自主運行バス試験

ふるさと納税活用事例・自主運行バス試験

病院や商店、金融機関の多数が、町の中心地に集まる紀北町。
中心地から離れた集落に住む人にとって、そこまでの交通手段の確保は必須だ。
自家用車が一家に一台必須な町だが、高齢化によりそれもままならなくなってきている。
自家用車がなくても暮らせる町へ。公共交通網の再構築への検証が始まった。

紀北町の交通事情

 紀北町は平成17年(2005年)に紀伊長島町と海山町(みやまちょう)が合併してできた。町のほとんどが森林であるため、人が住める部分は極めて限られており、沿岸部を中心に人々が生活している。沿岸部を並走する形で、紀勢道、国道42号線の2本の道路とJR紀勢本線が町を縦断している。そのため町の縦断(長島~古里~道瀬~三浦~馬瀬~上里~船津~相賀の区間のこと)は車がなくても、三重交通が運行する国道42号線を走る路線バスかJRを利用すれば行うことができる。
この国道42号線から少し外れると事情は変わってくる。町が運行するいこかバス(コミュニティバス)しか通っていない路線では、交通手段がない曜日があったり、そもそも公共交通が通っていない場所もあったりする。
2年前から町内にはタクシー事業者がなくなったので、タクシーを利用するのも一苦労という現状だ。

こういった現状から、町民からは空白地域への運行の要望や利便性の向上の声をあげられていた。

路線図

紀北町の公共交通機関の一覧

町民に寄り添った交通インフラの構築へ

 今年度、今後の公共交通のありかたの見直しのため、2つの地域で実証実験を行った。
1つは現在バスが走っているが、利用者数が芳しくない路線。もう1つが公共交通空白地域だ。7月~9月は路線バスを、9月~12月は相乗り運送を運行し、利用者の声を集めた。
利用者からは「ドアtoドアで移動することができ、大変助かっている」との声が上がっている。
ふるさと納税でご寄付いただいたお金は、7月~9月の路線バスの運行試験に使用させていただいた。

路線図

路線バスの実証実験

路線図

相乗り運送の実証実験

 町内にはまだ16の地域に交通空白地域が残っている。課題はまだまだ山積みだが、交通難民が発生しないような取り組みを今後も行っていく。

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